皮膚の疾患

皮膚の疾患について

当院の皮膚科では、日常的に見られる皮膚トラブルから慢性的な疾患まで、幅広く対応しています。患者様一人ひとりに合った診断・治療を心がけておりますので、皮膚に関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

診療受付時間

診療時間
10:00~13:00 川端 山本※ 川端 川端 川端 / /
15:00~18:30 川端 / 川端 川端 川端 / /
休診日:火曜午後、土曜、日曜、祝日 ※火曜日午前は12:30最終受付となります

対応疾患一覧

アトピー性皮膚炎 手湿疹/手あれ 水虫/爪水虫(白癬症)
にきび(尋常性ざ瘡) じんま疹 乾癬
掌蹠膿疱症 接触皮膚炎(かぶれ)/金属アレルギ
尋常性白斑 円形脱毛症 AGA外来(男性型脱毛症)
イボ ウオノメ/タコ

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹を繰り返す慢性的な皮膚炎です。季節や環境によって悪化することがあり、完治が難しいとされる疾患のひとつです。

主な原因

  • アトピー素因、アレルギー体質
  • 敏感肌や乾燥肌、皮膚のバリア機能の低下
  • 精神的ストレス、生活習慣の乱れ
  • 汗、ダニ、洗剤などの外的刺激
  • 気候の変化やアレルゲンの存在

診断と検査

以下の3点を満たすことで診断されます。

かゆみがある

特徴的な皮膚症状と分布

慢性・反復性の経過

当院では、アレルギーに関する血液検査(特異的IgE、非特異的IgE、TARC値)を実施しており、治療経過を客観的に把握することが可能です。

TARC値による重症度の目安

年齢 軽症 中等症以上
成人 700pg/mL未満 700pg/mL以上
小児(2歳以上) 760pg/mL未満 760pg/mL以上

治療法

  • ステロイド外用薬、プロトピック軟膏
  • 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服
  • 保湿薬によるスキンケア
  • 生活習慣の見直し

当院ではナローバンドUVB療法も導入しております。外用薬に抵抗がある方や、治りにくい方もお気軽にご相談ください。

乾癬かんせん

乾癬は、銀白色のフケのような鱗屑をともなう紅斑が見られる疾患で、慢性に経過します。人にうつることはありません。

このような症状はありませんか?

  • 境界のはっきりした赤みや盛り上がり
  • かゆみ(約50%)
  • 爪の変形、関節炎の合併

遺伝的素因

乾癬は遺伝的な要因が強く影響する疾患とされています。乾癬を発症するリスクは、家族に乾癬患者がいる場合に高まることが多いです。特に、両親や兄弟に乾癬があると、発症の可能性が高くなることがわかっています。ただし、遺伝的素因だけでは発症しない場合も多く、環境要因や免疫システムの変化が組み合わさることが重要です。

ストレス

精神的なストレスは乾癬の症状を引き起こす大きな要因とされています。ストレスが体内のホルモンバランスを崩し、免疫系に影響を与えることで乾癬が悪化することがあります。特に、仕事や家庭の問題、生活の中でのストレスが蓄積すると、症状が発現しやすくなるため、ストレス管理は乾癬の予防と改善に非常に重要です。

肥満

肥満も乾癬のリスク因子として関与していることが確認されています。過剰な体脂肪が炎症反応を引き起こし、免疫系に影響を与えることで、乾癬の症状を悪化させることがあります。また、肥満によって乾癬の治療に対する反応が悪くなることもあります。健康的な食生活と適度な運動を心がけることが、症状の管理に有効です。

感染症

感染症、特に風邪や喉の感染などは、乾癬を引き起こすまたは悪化させることがあります。感染症によって免疫系が過剰に反応し、乾癬の症状が現れることがあります。これにより、感染症が治った後も乾癬の症状が長引くことがあるため、感染症予防が重要です。定期的な手洗いや予防接種、体調管理を心がけることが役立ちます。

治療法

  • 外用薬(ステロイド、ビタミンD3)
  • 内服薬(免疫抑制剤)
  • ナローバンドUVB療法(週2〜3回、保険適用)

当院では乾癬の治療にもナローバンドUVBを積極的に使用しております。

掌蹠膿疱症しょうせきのうほうしょう

掌蹠膿疱症は、手のひら(手掌)や足の裏(足底)に膿がたまった皮疹(膿疱)が繰り返し現れる皮膚疾患です。良くなったり悪化したりを周期的に繰り返す慢性疾患で、根気強い治療が必要です。

主な症状

膿疱

手のひら・足の裏に小さな水ぶくれができ、次第に膿がたまる膿疱に変化します。

痂皮

膿疱の後にかさぶたができ、皮膚の表面がフケのようにはがれ落ちます。

かゆみ

発症初期に強いかゆみを伴うことがあります。

関節痛

胸や鎖骨周辺の関節(胸鎖肋関節など)に痛みを感じることがあります。

治療法

病気を悪化させる要因が見つかれば、その除去が第一となります。それでも症状が続く場合は、以下のような対症療法を行います。

1.原因の除去(増悪因子の対策)

治療内容 説明
抗生剤の内服 病巣感染(扁桃腺炎・副鼻腔炎など)への対応
歯科治療 銀歯(パラジウムなど)をセラミックなどに交換

2.外用薬による治療(保険適応)

使用薬剤 適応タイミング
強いステロイド軟膏 かゆみや新しい皮疹が多く出たとき
弱いステロイド/ビタミンD3軟膏 症状が改善してきた段階で使用

3.内服薬による治療

薬剤名 効果や目的
ビオチン、ビタミン剤 皮膚代謝のサポート
ビタミンA誘導体(短期) 難治性の症例に対して一時的に使用することも

4.光線療法(ナローバンドUVB

当院ではナローバンドUVB照射療法を積極的に導入しています。
中波紫外線を照射することで、皮膚の免疫バランスを整え、炎症や皮疹の改善を図ります。この治療は保険適応となっており、安心して受けていただけます。

接触皮膚炎(かぶれ)・金属アレルギー

皮膚に触れた物質が刺激やアレルギー反応を引き起こし、湿疹を生じます。

主な原因

  • 化粧品、香水、洗剤、衣類、金属装飾品など
  • 植物や果物、野菜、香辛料
  • 消毒液、化学物質、歯科金属
  • 湿布薬や日焼け止めによる光アレルギー性接触皮膚炎もあります

診断と検査

必要に応じてIgE検査やTARC検査を行います。

治療法

  • 原因物質との接触を避ける
  • ステロイド外用薬、ドレニゾンテープ
  • 抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬

接触性皮膚炎、金属アレルギー、化学薬品などによる皮膚炎が気になる患者様は公立昭和病院でのパッチテストパネル検査および血液検査(特異的IgE検査)も実施しております。

尋常性白斑

尋常性白斑は皮膚のメラノサイト(色素細胞)が減少または消失する後天的に発症する皮膚病です。メラノサイトは紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素を産生していますが、その減少または消失により皮膚の色が白く抜けていきます。尋常性白斑は、子供から高齢者までの幅広い年齢層に発症します。

主な原因

  • 酸化ストレスによるメラニン産生障害
  • 自己免疫や薬剤、化学物質によるメラノサイトの障害

治療法

治療薬・治療法 推奨度 推奨文
ステロイド外用療法 A-B 寻常性白斑の治療にステロイド外用は有効である
活性型ビタミンD3外用薬 C1-C2 ビタミンD3外用薬は単独では効果が弱く、PUVAやNBUVB療法と併用することが考慮される。
タクロリムス軟膏 B 治療効果が高い可能性はあるが、長期の安全性は不明であり、3〜4ヶ月を目安に効果を判定。
ナローバンドUVB照射療法 B NB-UVBはPUVAより治療効果に優れ、保険適応もあり、紫外線療法の中で第1選択。
ステロイド内服 C1 進行性の尋常性白斑に対して行ってもよい

以前はステロイドの外用剤やPUVA療法が治療の主体でしたが、最近ではナローバンドUVB照射療法が推奨されています。この治療法は、より効果的な波長の紫外線を使用する光線療法で、非常に治療効果が高く、副作用が少ないことが特徴です。また、保険適応にもなっています。

ナローバンドUVB照射治療の詳細はこちら